きっかけ:外出中もブログを更新したい
僕はブログを続けるって母と約束してる。書かなくなったらMacBookは母のものに……という、なかなかシビアな条件つきで。
でも外出中にMacBookを持ち歩くのって、正直しんどい。重いし、落として壊しそうで怖い。
そんなとき、「外出先でもスマホからClaude Codeに指示が出せる」という話を聞いた。
「iPhoneから家のMacに指示を出せたら、外でもClaude Codeが動かせるんじゃ?」
さっそく設定してみた。しかも全部無料でできた。
まず「仕組み」を絵で理解する
難しい話の前に、全体像をざっくり説明する。
📱 iPhone(外出先)
↓ Tailscaleで安全につなぐ
💻 Mac(家に置きっぱなし)
↓ ターミナルを操作
🤖 Claude Code に指示を出す
ポイントは2つ:
- Tailscale(テイルスケール)= iPhoneとMacを「同じ場所にいる」ようにする魔法
- Termius(ターミュース)= iPhoneからMacのターミナルを操作するアプリ
これだけ知ってれば大丈夫。順番にやっていこう。
用意するもの
| 名前 | 何をするもの? | 料金 |
|---|---|---|
| Tailscale(Mac用) | MacとiPhoneを安全につなぐ | 無料 |
| Tailscale(iPhone用) | 同上 | 無料 |
| Termius(iPhone用) | iPhoneからMacを操作するアプリ | 無料 |
全部無料。ありがたい。
Step 1:Macがスリープしないようにする
外出中でもMacが「起きてる」状態じゃないと接続できない。 寝てるMacには指示が届かない。
やり方:
- 画面左上の 🍎 マーク → 「システム設定」 を開く
- 左のメニューから 「バッテリー」 をクリック
- 右下の 「オプション」 ボタンをクリック
- 「電源アダプタ使用時はディスプレイがオフのときに自動でスリープさせない」 をON(青くする)
- 「完了」 を押す
これでMacが電源つないでる間は、ずっと起きてる状態になる。
Step 2:MacのSSHをONにする
SSH(エスエスエイチ)って何?って思うよね。僕も最初わからなかった。
簡単に言うと:
「別のパソコンを、インターネット越しに安全に操作するための仕組み」
たとえるなら、家のドアに「特別な鍵穴」を取り付けるイメージ。この鍵穴がないとiPhoneからMacの中に入れない。SSHをONにすることで、その鍵穴を作る。
やり方:
- 🍎 → 「システム設定」
- 左メニューの 「一般」 → 「共有」
- 下の方にある 「リモートログイン」 をONにする(スイッチを青くする)
以上。これだけ。
Step 3:TailscaleをMacとiPhoneに入れる
Tailscaleは「どこにいても、同じWi-Fiにいるように見せてくれる」アプリ。
家のWi-Fiの外(外出先)から接続するには、このアプリが必要。
Mac側の手順:
- tailscale.com からダウンロード
- インストールして起動(メニューバーに点々のアイコンが出る)
- アイコンをクリック → 「Log in」
- ブラウザが開くので 「Sign in with Google」 でログイン
iPhone側の手順:
- App Storeで「Tailscale」を検索 → インストール(無料)
- アプリを開いて、Macと同じGoogleアカウントでログイン
- 「VPN構成を追加しますか?」と聞かれたら 「許可」
⚠️ 超重要: MacとiPhoneで必ず同じGoogleアカウントを使うこと!違うアカウントだと絶対につながらない。
ログインが終わると、iPhoneのTailscaleアプリにMacのMac名と数字(IPアドレス) が表示される。これが出れば成功。
Step 4:iPhoneにTermiusを入れる
TermiusはiPhoneからSSHを使うためのアプリ。
App Storeで「Termius」と検索すると偽物も混ざって出てくるので注意。
本物の確認方法:
- 開発元が 「Termius Corporation」 であること
- App Storeの本物はこちら:
https://apps.apple.com/jp/app/termius-ssh-client/id549039908
インストールしてアカウント登録(無料プランでOK)。
Step 5:接続設定をする&パスワードの代わりに「鍵」を作る
パスワードで繋ぐこともできるけど、セキュリティ的に「鍵」を使う方法の方がいい。
パスワードと鍵の違いをざっくり言うと:
| パスワード | 鍵 | |
|---|---|---|
| 覚えるのが大変 | そこそこ大変 | 不要(自動) |
| 安全性 | そこそこ | 高い |
| 使い方 | 毎回入力 | ワンタップで入れる |
iPhoneのTermiusでやること:
- HostsのページでIPアドレス(TailscaleアプリのMacのIPアドレス)を入力
- ユーザー名(Macのログイン名)を入力
- 「SSH.id, Key, Certificate, FIDO2」をタップ
- 「Generate key」 → 「ED25519」 を選んで鍵を生成
- 生成した鍵をHostに紐づける
生成した公開鍵をMacに登録する手順:
- Termiusで生成した鍵の「公開鍵」(長い文字列)をコピーする
- まずはパスワードで一度MacにSSH接続する
- 接続できたら、以下のコマンドを順番に打つ:
mkdir -p ~/.ssh
echo "ここにコピーした公開鍵を貼り付け" >> ~/.ssh/authorized_keys
chmod 700 ~/.ssh
chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys
- 一度切断して、今度は鍵で接続してみる → パスワードなしで繋がれば成功!
⚠️ 公開鍵の文字列はssh-ed25519 AAAA...のような形式。間違えて「秘密鍵」を貼らないように注意。公開鍵は共有してOK、秘密鍵は絶対に人に見せない。
実際に接続してみた
Termiusで「My macbook air」をタップすると……
黒いターミナル画面がiPhoneに表示された。
繋がった!!
あとはこのターミナルからコマンドを打てば、家のMacと同じ操作ができる。claude って打てばClaude Codeが起動する。
今日は設定まで完了したので、実際にコマンドを動かすのは次回チャレンジしてみる。
やってみてどうだった?
良かったこと:
- 全部無料で実現できた
- 一回設定したら次からはTermiusのアイコンをタップするだけでつながる
- 外出先からでも家のMacに繋がるって、なんかすごい
大変だったこと:
- 初めての人には設定の順番がわかりにくい(この記事がその解決策)
- アプリが多くて、順番を間違えると繋がらない
まとめ
やること5ステップ:
| やること | 難易度 | |
|---|---|---|
| Step 1 | Macのスリープをオフ | かんたん |
| Step 2 | SSHをON | かんたん |
| Step 3 | TailscaleをMac・iPhoneに入れる | ふつう |
| Step 4 | Termiusを入れる | かんたん |
| Step 5 | 鍵を作ってMacに登録 | ちょっと大変 |
全部で2時間くらいかかったけど、一回設定すれば次からは数秒で繋がる。
お母さんとの「ブログを続ける」約束。これで外出先でもできるようになった。MacBookを家に置いたまま、スマホ一台でブログが更新できる。
なんか、急に行動範囲が広がった気がした。
わからないことはClaude Codeに聞きながら進めるとなんとかなるよ。